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上田信治句集『リボン』
 「週刊俳句」でご活躍の上田さんが第一句集を出された(平成二十九年十一月三十日、邑書林)。『超新撰21』や『俳コレ』の編著でも著名な方であり、今回が第一句集であると知って、むしろ驚いた。だから期待しながら読み始め、第一句から新鮮な衝撃をもらった。 ...続きを見る

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2017/12/13 22:56
岩淵喜代子句集『穀象』
 岩淵さんが第六句集『穀象』を上梓された(平成二十九年十一月二十五日、ふらんす堂)。氏は同人誌「ににん」の創刊代表であられ、先年、『二冊の鹿火屋』で俳人協会評論賞を授与された方である。筆者(=栗林)はこの評論を読んで、原石鼎の晩年を知り、いたく感銘したものである。また前句集『白雁』も記憶に残っている。例えば、   耳飾り外す真夜にも海猫啼けり   昼も夜もあらずわれから鳴くときは   遠い田を沖と呼んでは耕せり などである。 ...続きを見る

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2017/12/07 17:35
鳥井保和句集『鳥戀』
 鳥井さんが第四句集を出された(平成二十九年十二月十日、本阿弥書店)。氏は「星雲」の創刊主宰である。山口誓子に厚く師事し、敬愛し続けた和歌山の人である。題名『星戀』の戀は旧字を用いている。何かの拘りかと思ったのだが、誓子と鳥井さんの共著の題名をそのまま用いていることが「あとがき」で分かった。この「あとがき」も誓子の生誕日(十一月三日)に書かれている。 ...続きを見る

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2017/12/06 17:37
柴田孤岩句集『鳩寿』
 柴田さんは「草の花」(主宰は名和未知男氏)の最重鎮であられる。該著『鳩寿』(きゅうじゅ)は卒寿の意味。第二句集に当たる。文學の森、平成二十九年十二月一日刊行。 ...続きを見る

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2017/12/05 13:04
千光寺昭子句集『鳥谺』
 「蝶」のメンバーの千光寺さんが句集『鳥谺』を上梓された(沖積舎、平成29年11月3日刊行)。「鳥谺」は美しい言葉。山間の静寂を思わせる。集中自選句の〈川霧や水谺また鳥谺〉や〈027 四万十源流青水無月の鳥谺〉に因るのであろう。  解説は「蝶」の重鎮たむらちせい氏が丁寧に書かれている。 ...続きを見る

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2017/11/15 11:24
同前悠久子句集『枝垂れの桜』
 同前さんは、俳歴40年ほどの方。「琅玕」「狩」を経て現在「ににん」(岩淵喜代子主宰)に所属している。刊行はふらんす堂、平成29年11月3日。  序文は岩淵さんが書かれている。帯には印象鮮明な一句〈緑青の屋根に枝垂れの桜映ゆ〉が抽かれている。 ...続きを見る

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2017/11/07 17:17
山本一歩句集『谺』
 山本一歩さんは結社「谺」の主宰であられ、平成8年には角川俳句賞を受賞しておられる。この年は、確か四十三歳ではなかったか。最近は視覚障害がでて、白杖を使っておられるようだ。この第五句集は「過去の断片を句にしている」とのことであるが、「目に頼らないこれからの俳句が別に存在することを信じたい」と「あとがき」に書かれている。平成29年10月28日、本阿弥書店刊行。  筆者(=栗林)は、横浜俳話会などでときどき氏とご一緒させて戴いている。 ...続きを見る

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2017/11/07 10:37
尾池和夫句集『瓢鮎図』
 尾池和夫さんが第二句集『瓢鮎図(へうねんづ)を出された(角川書店、平成29年10月25日)。氏は俳句結社「氷室」(主宰金久美智子)の現在副主宰で、来年一月から主宰役を継がれる予定。確か京大の総長をも務められた方。 ...続きを見る

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2017/10/28 15:21
大牧広『シリーズ自句自解Uベスト100』
 大牧広「港」主宰が表記の自句自解シリーズを出された(平成29年10月23日、ふらんす堂)。永年にわたる氏の句業を俯瞰するにはもってこいの著書である。 ...続きを見る

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2017/10/19 09:31
衛藤夏子 俳句とエッセー『蜜柑の恋』
 衛藤さんは「船団」のメンバーで、この度上梓された『蜜柑の恋』はショートエッセイに俳句を100句ほど添えてある。うち10句にはやや長い自解が添えられている。帯には、坪内捻典さんが「なっちゃん(夏子)は自然体、そしてちょっとした幸せにとても敏感だ」とある。 ...続きを見る

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2017/10/12 23:02
友岡子郷句集『海の音』
 友岡子郷さんが句集『海の音』を出された(朔出版、平成29年9月20日)。第何句集なのかつまびらかではないが、多分10冊をゆうに超えているであろう。  子郷さんについてはその俳歴をここで紹介するまでもないが、現代俳句協会賞、詩歌文学館賞、みなづき賞などを受けておられ、「青」「ホトトギス」を経て「雲母」に移り、飯田龍太の選を25年間にわたって受けてこられた。  帯には 〈冬麗の箪笥の中も海の音〉を揚げ、次のように書いている。 ...続きを見る

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2017/10/12 22:53
安部元気句集『隠岐』
 安部元気さんが第四句集を出された(平成29年9月29日、文學の森。奇しくも同日、志賀康さんの『主根鑑』も同所から発刊されている。お二人とも、1943、1944年のお生まれで、しかも東北に縁がある)。元気さんは「童子」(主宰は辻桃子)の副主宰で、句集『一座』で加藤郁乎賞をうけている。 ...続きを見る

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2017/10/03 11:19
志賀康句集『主根鑑』
 志賀さんが第四句集『主根鑑(おもねかがみ)』を出された(平成29年9月29日、文學の森刊行)。氏は俳句評論も熟達・尖鋭なお方で、「LOTUS」の同人でもあられる。 ...続きを見る

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2017/10/03 11:00
衣川次郎句集『青岬』
 衣川さんが第三句集『青岬』を刊行された(平成二十九年九月二十五日、角川文化振興財団)。氏は大牧広主宰の「港」の副主宰であられる。高野ムツオさんが著者の俳号の由来「衣川」に因んで、ていねいな跋文を書いている。同所は著者の奥様のご出身地の由。氏は「私の俳句の原風景がここにある」という。 ...続きを見る

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2017/09/26 11:37
日原傳句集『燕京』
『燕京』は日原さんの第四句集(平成二十九年九月二十三日、ふらんす堂刊行)。氏は有馬朗人主宰の「天為」の同人・編集顧問であり、昔から、東大学生俳句会で小佐田哲男、有馬朗人、山口青邨各氏の薫陶を受けている。  題名『燕京(えんけい)』は日原さんが留学していた北京市の別称だとあとがきで知ったが、筆者(=栗林)も北京出張の際には、「燕京飯店」というホテルに泊まったこともあり、懐かしさを覚えた。おまけに、日原さんは、筆者が『京大俳句会と東大俳句会』(角川書店、平成23年1月)を書いたとき、東大俳句会につ... ...続きを見る

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2017/09/19 10:30
九条道子句集『薔薇とミシン』
 九条さんは戸恒東人主宰の「春月」の春星集同人で、『薔薇とミシン』は第一句集(平成29年9月15日、雙峰書房刊)である。題名は、九条さんがミシン商会を営んでいることと、ご主人の遺愛の薔薇園を大切に受継いでおられることに因んでいる。日常吟や旅吟を中心に、自分史のつもりで詠んだ句群からなっている。ご高齢のご母堂がお元気なうちに上木したいと思って出した、とあとがきに書いてある。市井の熱心な俳句愛好家のごく上質な第一句集であるといえる。  序文は戸恒主宰、跋文は原田紫野さん。 ...続きを見る

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2017/09/19 10:19
岸野常正句集『槻の小径』
 岸野さんが表記の第二句集を出された(平成二十九年九月十五日、文學の森刊行)。氏は「草の花」の藤田あけ烏主宰に学び、あけ烏没後「草の花」を継がれた名和未知男現主宰にそのまま師事している。平成二十一年に同結社新人賞を受けた。 ...続きを見る

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2017/09/13 10:35
後藤比奈夫句集『あんこーる』
 後藤比奈夫さんが第15句集を刊行された(ふらんす堂、平成29年8月8日)。あとがきに、先に刊行した第14句集『白寿』が好評で、第三十二回詩歌文学館賞を受賞し、「ふと音楽会で演奏のあと、客が拍手でアンコールする情景が頭に浮かんだ。句集にもアンコールがあってもよいのかもと思った」とある。氏は百歳を超えられた。平成27年夏から平成29年5月誕生日までの作351句からなる。 ...続きを見る

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2017/09/06 09:51
浅井民子句集『四重奏』
 浅井民子さんが第二句集『四重奏』を刊行された(平成29年8月25日、本阿弥書店)。浅井さんは「帆」の主宰であられ、第一句集に『黎明』がある。帯には坂口昌弘氏が、次の句を掲げ「春夏秋冬は四時の楽器と化し、四重奏を奏でる。民子の句集は人と自然の共生を希求する」と書いている。 ...続きを見る

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2017/08/29 07:48
井原毬子句集『毬子』
 井原鞠子さんが句集『毬子』を上梓された(平成29年6月30日、喜怒哀楽書房)。鞠子氏の俳句歴は、高浜朋子さんの「朋芽会」に入り、「くるみ」(保坂リエ主宰)、「斧」(小島千架子主宰)に所属しておられる。さらに、お年寄りのための俳句講師をつとめておられる、と聞く。そのせいか、その作品は伝統的な有季定型である。 ...続きを見る

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2017/08/24 15:09

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